後遺障害事例

坐骨・腓骨・𦙾骨神経麻痺(ざこつ・ひこつ・けいこつしんけいまひ)

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1.坐骨・腓骨・脛骨の神経麻痺の問題点

交通事故に遭うと、「𦙾骨神経損傷」となり、右足関節や右足趾(指)の自動運動などができなくなることがありますが、そのような状態でも後遺障害が「非該当」になってしまうケースが見られます。

神経伝達速度検査を行っても、後遺障害を証明できません。自動運動ができないという「症状」はあっても、交通事故との因果関係が明らかにならないからです。

自賠責の調査事務所も、傷病名から𦙾骨神経損傷が発症することが考えられないという理由で、後遺障害非該当の決定をすることが多いです。

 

このように、坐骨や腓骨、脛骨の神経麻痺の症状は、交通事故との因果関係を立証しにくく、交通事故被害者の方がお困りになることの多い症状です。

 

 

2.坐骨神経(ざこつしんけい)

2-1.坐骨神経の基本的な構造

坐骨神経は、腰仙骨神経叢を構成している末梢神経のうち、L4S3神経から始まっているものです。

腰仙骨神経叢を出た後、梨状筋下孔という部分を通って骨盤の外へ出て、大腿後面を下降し、膝裏(=膝窩)の上のあたりで2つの神経に分岐します。

 

坐骨神経は、末梢神経の中で最も太い神経であり、長さも1mあります。

それが、背骨から出発して、お尻を通過して太ももの後ろ側を下がり、ふくらはぎを通って足に広がっています。太腿後ろ側の中央の所まで下りてくると、そのあたりで、「総腓骨神経」と「𦙾骨神経」という神経に分岐しています。

つまり、人の下半身の末梢神経は、膝裏までは「坐骨神経」で、そこから「𦙾骨神経」と「腓骨神経」の2手に分かれていて、これらの神経が足の運動や感覚を支配していると考えると、わかりやすいです。

 

2-2.坐骨神経麻痺の症状

坐骨神経は大腿の裏側や下腿の一部、足の裏の感覚を支配していますので、交通事故などによって坐骨神経麻痺が起こると、ふくらはぎの裏や足の裏がしびれたり、感覚が鈍麻したり、うずきや灼熱感、疼痛が起こります。また、膝や足の脱力感が起こって歩行困難になるケースもあります。

完全断裂が起こった重症例では、足関節の自動運動が不可能になって下垂足となり、膝の屈曲を自力でできなくなります。股関節が挫滅的に後方脱臼骨折してしまい、座骨神経が完全断裂したときには、深刻な後遺障害が残ってしまいますが、このような事例は稀です。

交通事故でも、多くのケースでは、坐骨神経の圧迫や絞扼(締め付けられること)が原因となっていて、それを取り除くと改善できます。

 

3.𦙾骨神経(けいこつしんけい)

𦙾骨神経は、大腿後面の中央より先の部分で坐骨神経から分岐して、中央を下行している神経です。

足関節の底の屈曲と足指の屈曲、足関節外果(くるぶし)より足背外側や足底の知覚を支配しています。

 

𦙾骨神経が完全麻痺するのは、大腿骨顆部や𦙾骨プラトー部に挫滅的な粉砕骨折が起こったケースなどですが、これもそう頻繁な症状ではありません。

𦙾骨神経が完全麻痺してしまったら、腓腹筋、ヒラメ筋が麻痺して足関節の底屈や内反、足趾の屈曲が困難になり、外反鉤足となります。

※外反鉤足(踵足)は、足のつま先が宙に浮いて、踵だけで接地してしまう足の変形のことです。

 

また、神経麻痺が起こると足趾に鉤爪変形が生じ、足底の感覚障害も起こります。

 

交通事故などの𦙾骨神経麻痺でよくあるのは、神経の完全断裂(完全に切れてしまうこと)ではなく、絞扼性神経障害(締め付けられること)による「足根管症候群」です。

具体的な症状としては、つま先立ちができない、足趾の屈曲が困難、足底の夜間痛、痺れなどの症状が出ますが、保存療法や外科手術によって改善が見られることがほとんどです。

 

4.腓骨神経(ひこつしんけい)

もう1つ、交通事故の後遺障害に関連するのが腓骨神経です。

これも脛骨神経と同様、坐骨神経から分岐する神経の1つであり、総腓骨神経は、大腿二頭筋の内側縁に沿って下降し、腓骨頭を回って下腿前側に出て「浅腓骨神経」と「深腓骨神経」に分かれます。

浅腓骨神経も深腓骨神経もそのまま下降を続けて、最終的に、足背と足趾に広がります。

 

交通事故で総腓骨神経が麻痺すると、足関節の背屈や足関節の自動運動が難しくなって下垂足となり、あひる歩行(鶏歩)となります。また、外反運動ができなくなり、内反尖足となって、足背の痛みが発生することもあります。

※あひる歩行(鶏歩)とは、下垂足となったために、足を高く持ち上げて、つま先から投げ出すようにしか歩けなくなることです。

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                   内反尖足

 

 

腓骨神経の完全断裂が起こると、足趾の自動運動も不可能になります。

腓骨神経は、走行している位置の関係もあり、交通事故などを原因として、最も外傷を受けやすい神経の1つです。膝窩部周辺や足関節の外傷によって断裂することがあります。

大腿骨顆部や𦙾骨顆部、足関節果部の挫滅的な粉砕骨折になると非常に重症となるので、要注意です。

 

交通事故に遭い、座骨神経、脛骨神経、腓骨神経の麻痺となり、後遺障害認定を受ける際には弁護士がサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

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