後遺障害事例

足根骨の骨折 二分靱帯(にぶんじんたい)損傷

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1.二分靱帯損傷とは

交通事故を原因として、足の二分靱帯という部分を損傷することがあります。

これは、足関節を捻挫したときに起こりやすい症状です。

 

足関節の捻挫は、腓骨と𦙾骨、距骨が接する部分(図で言うと、青○印の部分)で発生することが多いです。特に、Y字型の二分靱帯(図のオレンジ色で示した部分)を損傷するケースが頻繁です。ただ、足関節捻挫で、直近の別部位を捻挫するケースもあります。

 

二分靭帯は、かかとを構成している踵骨(しょうこつ)、立方骨と舟状骨を固く結合しているものです。

これが断裂しやすいのは、爪先立ちの姿勢で内返し捻挫になったケースです。たとえば、バレーボールでジャンプ、着地などの瞬間に内返し捻挫になったら、高い確率で二分靱帯が損傷を受けてしまいます。

この場合、「捻挫」とは言っても、二分靭帯がついている踵骨、立方骨、舟状骨などの骨の部分で、立方骨ごと剥がれてしまうこともあるので、「たかが捻挫」と考えるべきではありません。

そのような事態に至ると「○○骨剥離骨折」や「裂離骨折」などの傷病名となります。

診断をする際には、レントゲン検査を中心に行いますが、小さな剥離骨折のケースでは、CT撮影が有効です。

 

受傷直後、二分靱帯損傷にとって患部が腫れ上がっていると、捻挫と見分けることが困難です。ただ、専門の整形外科医が丁寧に触診すると、二分靱帯と足関節の部位が異なるため、鑑別することができます。

 

2.治療方法

二部靱帯損傷となった場合、当初はギプス固定を行い、その後包帯による固定に切り替えて、23週間程度様子を見ます。たいていのケースでは、腫脹や痛みが緩和されて、後遺障害が残らずに治癒します。

 

剥離骨折に至った場合、治療は46週間程度のギプス固定が基本ですが、骨片が大きいケースでは、外科手術(固定術)を選択します。

 

MRI撮影により、二分靱帯の損傷や断裂を確認できるケースでは、治療後にも疼痛が残ると、後遺障害が認定される可能性があります。

 

3.二分靱帯損傷における後遺障害のポイント

 

3-1.早期の対応が重要

どのような交通事故の傷病でも言えることですが、二分靱帯損傷となった場合、特に早期の対応が重要です。

交通事故による受傷時から2ヶ月以内であれば、専門の整形外科やスポーツ外来の専門医による治療を受けることにより、治癒を目指しやすいからです。

これに対し、受傷時から6ヶ月以上経過していると、完治が困難となり、疼痛によって後遺障害149号や1213号の獲得を目指すことになります。

交通事故の怪我は、本来であれば、治癒が望ましいので、できるだけ早く対応を開始した方が良いのです。

 

3-2.捻挫と骨折を合併したケース

踵骨前方突起骨折のように、靱帯や腱の張力によって発生する裂離骨折は、足関節を捻挫すると、同時に発生しやすい(合併しやすい)です。

足関節部分の強い内返し捻挫をすると、踵骨前方突起についている二分靱帯に強力な張力が加わります。すると、靱帯が引っ張ることにより、踵骨前方突起が引き剥がされて裂離骨折になりやすいのです。

 

捻挫と合併した骨折の症状としては、踵骨前方と舟状骨との間の圧痛や腫脹、皮下出血、荷重歩行時の疼痛などが主です。足関節の内反や底屈の動作をすると、疼痛が発生します。

治療方法は、46週間程度のギプス固定です。予後は良好で、後遺障害は残りにくいです。

 

このように、きちんと捻挫に伴う骨折を発見できたら問題ないのですが、単なる「足関節捻挫」と診断されてしまい、本骨折を見逃されることがあるので、注意が必要です。

その場合、放置されるので、疼痛が長期化してしまいます。後日に骨折が発見されたときにはステロイド剤や局所麻酔剤などの注射によって保存療法を選択しますが、それでも痛みが改善しない場合、最終的に裂離した骨片を摘出するための外科手術が必要になります。

 

また、交通事故による受傷後6ヶ月を超えていたら、症状固定として、疼痛と機能障害によって後遺障害等級の獲得を目指すべきです。その場合、疼痛の治療は、損害賠償が決着した後に、健康保険を適用して行うこととなります。

 

以上のように、二分靱帯損傷となった場合には、早期に骨折を見極めて、適切な治療を受けることがまずは重要となります。後遺障害認定にも専門知識が必要になりますので、福岡で交通事故に遭われた方は、まずは弁護士までご相談下さい。

 

 

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